ポレポレ先生の実践日記

小学校で教員をしています。日々の出来事、思いを書いています。

2020-01-01から1年間の記事一覧

休校明けの戦略を考える

東京都の感染者数がだいぶ落ちてきた。このままいってくれれば、6月から学校が始まるだろう。緊急事態宣言が解除された自治体が多くなり、5月いっぱいまで休校だった措置を緩和する県も出てきた。 若手の中で「学校再開後、改めて4月のようにやり直せばいい…

行動分析学入門 その1

久々に哲学書を読んだ関係か、そのまま私の学習は、心理学の方に移ってしまった。 哲学と心理学は、親戚だから仕方がない。また、私は、心理学専攻なので、どうしても、好きな方へと流れてしまった。 今日、久々に本棚から手に取ったのは、杉山尚子先生の「…

善の研究を読む その④ 純粋経験と実在

純粋経験と実在について。 善の研究の中で、「実在」を「現実をそのまま、世界をありのままに捉える」と言う定義をしている。言い換えれば、私たちの判断の入る前が実在。 「純粋経験」は、「私たちの判断の入る前=実在」が、主観と客観が合一、つまり、「…

善の研究を読む その③ 善と自己

「善とは一言でいえば、人格の実現である」と西田幾多郎は、言っている。 いろいろな方の解釈をまとめてみると、我々の中の可能性を開花することが「善」のようだ。 かく考えて見れば、意思の発展的完成は、直に自己の発展的完成となるので、善とは自己の発…

善の研究を読む その② 主客合一

「知」と「愛」とは普通には全然相異なった精神作用であると考えられて居る。しかし余は、この精神作用は決して別種のものではなく、本来同一の精神作用と考える。しからば、どのような精神作用であるか。一言で云えば、主客合一の作用である。我が物に一致…

善の研究を読む その①

日本最初の本格的な哲学書といわれている、西田幾多郎の「善の研究」を読む。 コロナ禍によって、日本が未曾有の危機に瀕している時、「いかに生きていくか」ということを考えさせられた。 そこで、日本最初の本格的哲学書である「善の研究」に興味をもった…

重い腰をあげる

暇さえあればNetflixを見てしまっている。 ここ3日ぐらいは、「鬼滅の刃」。 昨年度のクラスで流行っていて、みんなから勧められていた。しかし、私は天邪鬼な性格なもので、みんなが見ていると見たくない心理が働いてしまう。まあ、今回は、学年が持ち上が…

できるために汗をかこう

ゴールデンウィーク前、オンライン授業について管理職と話した。 管理職は、「やりたいんだけど、学校のパソコンにはWebカメラが付いていない。個人持ちを使うのは教員の負担がかかる。だから厳しい。」との意見。 というわけで、一度は諦めたのだが、 「い…

オンライン入園式

昨日、息子の入園式。 延期していた入園式が、5月8日だったのだが、緊急事態宣言が延長されることが濃厚になったため、オンライン入園式となった。 時代の最先端!オンライン入園式。 しかし、固定観念に縛られているせいか、なんだか、味気ない。息子は、何…

zoomを使う。

今回初めて、zoomなるものを使って語り場に参加してきた。 様々な地域の方とお話ができ、熱い想いが聞けて、気持ちが熱くなった。 心に残った話題 1、公立校は、周囲を見渡して、同じになろうとする。しかし、このコロナ禍で、二極化する。特にオンライン授…

スピード感

今年の学年は、ともかくスピード感がある。 組んでいる3人は、5年目、4年目、初任(臨任やってるから3年目)と経験は少ないが、センスが良い。 今回の課題づくりについても、「休校が長引くかどうか分からないが、1ヶ月分作っちゃおーか?」の提案に、「使…

今こそ、心の転換を

昨日、校長室に入ると、うちのボスの顔色が悪い。あんまり、体調が良くなさそうだ。 我々現場の意見を教育委員会に上げてくれているのだが、暖簾に腕押し状態。 私の勤務している自治体は、とにかく全てが遅い。近隣に追従なので、いつも後手後手。 今は、情…

昨日は、相談日

昨日は、勤務校の相談日。 課題のやり方がわからない。日々が不安だなどの悩みがあれば担任のところに来て相談する日。 我がクラスは、なんと1人! 保護者の方はよく来させたな〜と思う。 正直0人だと思っていた。 出した算数プリントが分からなくて、親に…

9月年度始めには、賛成できない。

最近、ホットな話題が9月入学。つまり、9月を年度始めにするという案が政治家を中心に出てきた。 一見バラ色のように語られる9月年度始め案だが、私は賛成できない。 なぜかというと、9月年度始めは、学習の遅れをクリアにできる最善の策のように言っている…

課題作りでの雑感

ここ四日間、休校が延長されるのを見越してひたすら課題作りや教材研究をしていた。昨日は半日、今日は一日フルでひたすらワークシート作りに専念した。 しかし、ここでふと思ってしまったことがある。はたしてこれでいいのかと…。 休校中の学習についての考…

恐れていたことが…

朝ごはんを食べて子供達と近くの公園に行き、昼に帰ってくるというのがここ2年ぐらい週末の日課になっている。 いつも行く公園は、割とそこそこの規模なのだが固定遊具が少なく地味なのと、近隣にもっと大きな公園(大規模固定遊具がある)が複数あるのでい…

今日は、在宅勤務

今日は1日、5月分の課題を作っていた。 首都圏の学校は、5月いっぱいも休校だろう。と、私は予測を立てて動いている。 同じ学年の先生方も考え方が共通していて、先手先手で動いている。正直今週が、ヤマだと思っている。来週課題を作っていたら、印刷や仕分…

製品がどこにもない

製品がどこにもない。 コロナ騒動が起こって、まず初めに薬局の棚から無くなったのはマスクとアルコールだ。 そして、その次は、ウェットティッシュとトイレットペーパー。この2つは現在回復しつつある。 そして、最近では、ハンドソープや薬用固形石鹸が全…

息子の一言

昨日、ニュースを見ていたら、3歳の息子が、 「パパ、クマさんなんで、マスクしてないの?コロナウイルスにかかっちゃうよ。」と言った。 たまたま見たのが、外国の動物園で熊が竹をヌンチャクのように振り回している動画だったのだが、そこの面白さより、熊…

こんな時こそDIY!

休校中ですが、医療・福祉従事者等のお子さんをあずかっている関係や、児童の家庭確認のため日々出勤。今日は、家庭確認の後に、DIYに取り組む。 今年使う教室は、狭い、汚い、置けない。 とくにかく収納が少ない。書道セットの置き場すら確保できない。しか…

「教育委員会、校長はどっちを向いて仕事しているのか?」に思う。

本日の元中教審委員、妹尾昌俊先生の記事「教育委員会、校長はどっちを向いて仕事しているのか?」を読んだ。 https://news.yahoo.co.jp/byline/senoomasatoshi/20200417-00173818/ ここに書かれていることが、私の勤務している自治体でも実際に行われている…

こんな時だからこそ、出来ること。

こんな年度始めは、はじめての出来事だ。4月3日に2週間の休校が決まり、始業式を終え、緊急事態宣言が出てて、さらに休校が5月6日まで伸びた。 10日の日が、教科書を受け渡すために登校日だったのだが、登校してきた子供たちの顔が死んだ魚ような表情してい…

試練は突然

先日、前任校の後輩(私が初任者指導した子)から、メールをもらった。 その子は、今年度育休から復帰して、1年間無事務め上げることができた。復帰前にもいろいろ話を聞いていたので、その報告かと思って見てみると驚愕した。 来年、人がいなくて、学年主任と…

思い通りには、全くいきません。

タイトルの通り。 当然中堅なので全部は通るわけないと思っていたが、希望が全く通らなかった。 来年は、5年、持ち上がりとなった。「6年も持ってね。」と言われて、正直、苦笑いが出てしまった。 持ち上がりは、正直、言ってやりたくない。 感が鈍る。 今、…

蘇を作る

今日は、ネットで(少し)話題となっている「蘇」という食べ物を作ってみた。 あの飛鳥時代の聖徳太子が好んで食べたと言われている古代のスイーツ?だ。 作り方は簡単。牛乳をそのまま沸騰させずに煮詰めるだけである。沸騰させないで煮詰めると言う事は、…

評価の検討

金曜日の午後、学年主任が集まって各学年の評価の検討を行った。 評価の検討を行うのは、A評価、C評価の適正化をする目的がある。経験値が低い学年は、評価についての知識が低い。だから簡単に評価をつけてしまう。学年が、根拠を持って評価をつけているかの…

来年の人事

昨日校長から、来年の人事について相談があった。正直、私のポストをどこにするのかで悩んでいるそうだ。 「初任者指導・若手育成をしてほしい。しかし中学年の核になってほしい。今年の学年は、年配の人が荒らしてしまったので、その子たちをひっくるめて立…

一生記憶に残る年度末

2月28日の首相要請で、私の勤務している自治体も、一気に年度末の様相となった。 今週の火曜日で子供たちとはお別れになってしまったが、最後の日に、サプライズで子供達みんなから手紙をもらった。一体いつ用意したのか聞いてみたら28日の朝と中休みだそう…

差がついたな

先週、学年のあるクラスでトラブルが発生して解決に至らなかったので、本日聞き取りをすることになった。「その聞き取りに同席してくれ」と校長から頼まれたので私も同席することになった。 当然聞き取りは授業中。私のクラスの2時間目の授業を自習にするこ…

成績がつけ終わる

やっと成績がつけ終わった。所見は、1人約500字。我がクラスは36人なので、18,000字だ。毎年かなりの量。 1月の中旬から、週末コツコツ書き続けやったと終わりを迎えた。今は清々しい気持ちでいっぱいだ。しかし、こんな時代錯誤な所見はもうやめたほうがい…