行動分析学入門 その1
久々に哲学書を読んだ関係か、そのまま私の学習は、心理学の方に移ってしまった。
哲学と心理学は、親戚だから仕方がない。また、私は、心理学専攻なので、どうしても、好きな方へと流れてしまった。
今日、久々に本棚から手に取ったのは、杉山尚子先生の「行動分析学入門」
応用行動分析(ABA)の入門書だ。
しかし、応用行動分析は、学習心理学をしっかり理解しないとお話にならないので、学び直しとして、学習心理学についてアウトプットする。
学習心理学には、古典的条件付けと道具的条件付けの2種類がある。
古典的条件付けは、生理学者のイワン・パブロフが提唱した条件付けで別名パブロフ型条件付けとも言われている。
ベルを鳴らす→ご飯を出す→涎が出る
これが、続くと…
ベルを鳴らす→ご飯を出していないのに涎が出る
といったものだ。
道具的条件付けは、別名オペラント条件付けとも言われている。心理学者であり行動学者であったスキナーが考案したスキナーボックスを用いた実験が典型例だろう。
生き物が環境に対し能動的に働きかける反応の結果が、その後の反応の生起に影響を及ぼす過程のことであると定義づけされている。簡単に言えば、刺激の良し悪しで生き物の行動がかわりますよといったところだろう。
オペラント条件付けには、
強化と弱化、正と負
という概念がある。
これは、整理しないと難しい。
強化は、行動が増えた状態。
弱化は、行動が減った状態。
行動が増えたか減ったかを確認してから強化なのか、弱化なのかがわかる。
正は、行動の前になかったものが行動の後に出てくること。簡単に言えば、「与えること」でいい気持ちまたは、嫌な気持ちにさせること。
負は、行動の前にあったものが行動の後になくなること。簡単に言えば、「取り除く」ことでいい気持ちや嫌な気持ちにさせること。
さてこれらを組み合わせると…。
正の強化
負の強化
正の弱化
負の弱化
となる。
長くなったのでその2に続く…。