ポレポレ先生の実践日記

小学校で教員をしています。日々の出来事、思いを書いています。

政令市を辞めた理由

私は昨年の3月に、16年間お世話になった政令市を退職し、県の教員になった。

理由は、「介護と子育てを充実させるため」であったが、それは表向きの話。

当時勤務していた校長や教育委員会への説明、当然採用試験もこの表向きの理由で押し切った。

知り合いや同期に「なぜ辞めるのか」を聞かれても全て表向きの理由で煙にまいた。

 

今だから落ち着いて書けるが、政令市では、様々な管理職から便利屋として扱われ、強烈なパワーハラスメントを受けてきた。

それが大きな理由。

一緒に組んでいる後輩がしくじれば、校長室に呼び出され、私が「指導力不足」と詰められる。

私が、子供の前に立ち学年全体を指導していたら、「なんで、後輩に前に立たせることを経験させないんだ。」と指導を受ける。後輩に任せたら任せたで、「中身が稚拙。どんなアドバイスをしたらこうなるんだ。」と

顔を合わせれば、「ミドルリーダーとしてどう考えてるんだ?後輩を甘やかすな。育てろ。」と言われる日々。

正直疲れちゃったんだよ。ミドルリーダーなんて言葉、大嫌いだ。

挙げ句の果て、「来年教務主任やれ。」と言われれば、そりゃ逃げたくなってしまうのも無理はないと思う。俺はあんたらと仕事をしたくない。

俺は、便利屋でもコマでもない。1人の 教員にしかすぎない。

俺は、レベルが低いから何でもかんでも、できるわけがないのだよ。

自信や尊厳を奪われ続けた数年間。

身も心もボロボロ。

 

だからさ、今は、私のこと知っている人がいないし、俺をそのままで見てくれている今の勤務地がすごく居心地がいいのだよ。

 

少し寂しい気持ちもある。

だって、自分を成長させてくれたマチだから。

思い出が、いっぱいだから。

そして、教員としての原点。

 

もっと、長く働きたかっていう気持ちは、心のどこかにくすぶっている。

断ち切ったと思っていた気持ちだけど、ふとした瞬間に思い出す。

こんな気持ちを抱えながら、しばらくは走り続けるんだろうな。