休校明けの戦略を考える
東京都の感染者数がだいぶ落ちてきた。このままいってくれれば、6月から学校が始まるだろう。緊急事態宣言が解除された自治体が多くなり、5月いっぱいまで休校だった措置を緩和する県も出てきた。
若手の中で「学校再開後、改めて4月のようにやり直せばいい」と考えている人がいた。
はっきりいってそれは甘い。4月の第一週は、新鮮さやドキドキ感をうまく使って学級の基盤を作っていく。この時に行った強烈なインパクトは今後を決める。しかし、6月以降の学校再開後、確実に新鮮さはない。加えて、休校中にどのような過ごし方をしてきたか思い切り差が出てしまい、おそらく、マイナスからのスタートを余儀なくされる。
特に、子供たちは、大人(保護者・ニュース等)の何気ないマイナスの言葉を浴び続けてきている。教員は全員ハンデを背負った状態から、始めることになる。もっと厳しいことを言えば、失点ができないといえるかもしれない。こんな中、学級経営のイロハが分かっていない若手や初任者は一発でKOされてしまうだろう。
厳しい状況に追いやれれると、教員が余裕がなくなり、力でやろうとする人も出てくる。そんな中「言葉と表情」による教員に対しての印象が明暗を分けてしまうだろう。この明暗は、一年間の学級経営の明暗を分けるといっても過言ではない。
さて、今私が考えていること。
スピーディーにアセスメントをとり、仲間づくりに生かすこれしかない。
アセスメントは、子供が来ないと出来ないとわけではない。
いまや、どこの学校でも、課題を出していると思う。その中に評価が取れるものと自己紹介カードみたいなものを出しているところが多いと思う。
そこで、
1、親の手や兄弟の手が入っているとは思うが、提出された課題を元にA、B、Cをつける。(学力算出をする目的)
2、自己紹介カードから、好きなものや好きな遊びや好きなマンガなどの情報をとり、それらの情報を使ってグループ分けをする。(子供の趣向を知るのが目的)
3、1と2の情報➕引き継ぎの情報を元に「班」を決める。
これをやれば、クラスをいち早く固められる。首都圏はまだまだ休校が続く。考える時間はまだある。この方法は、闇雲に班を決めるよりよっぽど良い。
仲間づくりをいかに素早くやるかが今年は特に重要だと思う。学習を進めようと考えている人は、痛い目にあうだろう。