ポレポレ先生の実践日記

小学校で教員をしています。日々の出来事、思いを書いています。

こんな時だからこそ、出来ること。

こんな年度始めは、はじめての出来事だ。4月3日に2週間の休校が決まり、始業式を終え、緊急事態宣言が出てて、さらに休校が5月6日まで伸びた。

10日の日が、教科書を受け渡すために登校日だったのだが、登校してきた子供たちの顔が死んだ魚ような表情していた。話しかけても上の空、特別ニーズを抱えている児童は表情が強張っていた。人間関係に課題を抱える児童も、苦虫をつぶしたような顔をしていて、すごいストレスを抱えていることがわかる。

だからこそ、この登校日では、最大限モチベーション上げることに専念した。60分と言う少ない時間だったが、「学年共通の時間割を作ったから、家庭学習をみんな同じ課題をするよ。みんな休校でも心は一つだよ。」「こんな時だからこそ心は常に前向きに、ポジティブに行こう。」と言葉をかけ続けた。

するとどうだろう、60分後には、みんな表情が明るくなり、下校時にはみんな元気よく帰っていった。

やはり言葉には力がある。それは時としてプラスにも働きマイナスにも働く。きっと子供たちは、テレビや親の言動からマイナスの言葉をこの休校中浴び続けたのだろう。

子供を持つ親に分かってもらいたいのが、ふとしたマイナスの言動や表情と言うのは、子供の動揺を誘う。それは気づかずに行われてしまっていることもある。こんな時だからこそ、大人は、子供の前では、どんと構えていてもらいたい。弱い姿を見せてはいけない。

こんな時だからこそ、子供たちは安心感を得たいと思っている。せめて私は教師として動揺せず、強い気持ちを見せ続けたいと思う。

それが私が今できる唯一のことかもしれない。

今週も登校日がある。そこでも、明るく楽しく元気に振る舞うことで子供たちを安心させたい。