できるために汗をかこう
ゴールデンウィーク前、オンライン授業について管理職と話した。
管理職は、「やりたいんだけど、学校のパソコンにはWebカメラが付いていない。個人持ちを使うのは教員の負担がかかる。だから厳しい。」との意見。
というわけで、一度は諦めたのだが、
「いやいやまてよ。書画カメラをパソコンに直に付けて代用できるのでは?」と、ゴールデンウィーク中に思いつき、昨日は学年の先生達と、楽しく研究会。
1時間後、あれこれ試して、大成功。しかも、結構画質が良い。
書画カメラなら学年に3台ずつ配備されているので、可能だ。
管理職に雑談の中で伝えると、苦い顔をしながら、
「学校のハードが整っていることは、分かってよかった。しかし、子供達の中には、ハードを整えられない家庭の子もいる。Wi-Fi環境もない子はどうするんだ?6月からは、学校がはじめられる。無理はしなくていいのでは?」
あるある返答だな〜と思いながら返す刀で、
「今回、実験したのは今後のためです。今はコロナが少しずつ落ち着いてきていますが、第2派、第3派と来た時に、すぐに動き出せるということが大事です。常に最悪を想定して動くと後で楽だと思いますよ。」
と笑顔で進言しておいた。
まあ、組織の論理もあるのだろう。近隣校との足並み、教育委員会とのやりとりから気持ちが後ろ向きなのも理解できる。
学校現場は、呆れるほどネガティブだ。出来るために汗をかくのではなく、できないための理由探しで汗をかく。もう少しポジティブにいきたいものだ。
今年度は、新指導要領元年。
「主体的学び・対話的学び・深い学び」の言葉が、今の思考停止の学校現場への皮肉に聞こえるのは、私だけだろうか?
まあ、こんなことでネガティブになる私ではないので、ハード面を支援できる制度や企業について情報収集をしていこうと思っている。