ポレポレ先生の実践日記

小学校で教員をしています。日々の出来事、思いを書いています。

待つということ

教師がもっていなくてはならないものの1つに「待つ」というものがある。

ただ漠然と待っているのでは無く、見守りや観察に近い感覚である。

指導をすぐに入れて、行動を素早くさせたい、すぐに改めさせたいといったこととは対極にあるものだと思う。


そんな「待つ」ということについて、今日は、考えさせられた。

子供たちは、週の初めだということもあり朝から全体的にダラダラしていた。その空気感は給食時間まで続き、12時40分を過ぎてもいただきますができず、加えて、給食当番が配り過ぎのミスをして、数人の給食が作れないことも起こり、時間がおしているのにさらにおす事態になった。


それまでのクラスの行動を見ていた私は、腹わたが煮えくりかえる思いで、噴火寸前だった。しかし、言っても時間が戻ってくるわけでもないので、グッとこらえ黙って見ていることにした。


すると、1人の子が前に出て、あーだこーだとみんなと話し合い、給食を再配分した。いただきますした後、今までの行動とは打って変わり素早く食べ終わり、片付けも素早くやり、結局ロスは5分ぐらいで済んだ。きっと帳尻をあわせようと一人一人が考えた結果だろう。


もし私が説教を入れていたらどうなっていただろうか?きっと、もっと時間がかかっていた可能性が高く、クラスの雰囲気も悪くなっていただろう。なにより、この出来事を見るチャンスをフイにしてしまうところであった。


時には、言いたいこともあるが、黙って待ってみて、子供たちに委ねてみるのもいいかもしれない。言ってやらせるだけでは、子供たちの中に残るものも少ないと思う。