ポレポレ先生の実践日記

小学校で教員をしています。日々の出来事、思いを書いています。

定時に仕事を終わらせるには

後輩が、学年会で「皆さんはいつ宿題やノートを見たり、テスト丸つけしたりしてるんですか」と聞いてきた。

「基本、子供達がいる間に終えている」と伝えると目を丸くして驚いていた。

「朝8時、子供が来ると同時に宿題を見て、8時半から誰が出していないかチェックをし、中休みに当番に返させる。」「ノート、テストの丸つけは給食時間、休み時間、掃除時間などにするよ。」とアドバイスすると、

「私は朝が遅いですから厳しいです。給食時間、掃除時間は指導しなくちゃいけないですか?配膳は、私がやらないと遅くて、掃除は見回りをしなくちゃいけないし、キチンとやっているかチェックしないといけないし」と返ってきた。

 

 

朝が遅い人は、基本仕事が滞りがちになる。なぜなら、初動が遅れるから。初動が遅れると玉突きのようにどんどん遅れていく。学校現場は、前もって仕事をやっておけるものが少ない。特に子どもに関することは、毎日発生し溜めると大惨事になる。

身もふたもない話だか、落ち着いた学級を作ることができれば、時間をたくさん生み出すことができる。私は、熱い食缶、重いものは運ぶが、ここ数年、給食の配膳を手伝ったことがない。なぜなら、しっかり教えれば子どもたちはできるからだ。掃除も同じ。掃除をする意味、意義、姿勢それを叩き込めば、サボる子は格段に減る。サボっていたとしても子どもたちの浄化作用ですぐに正常に戻る。

要は、学級の中に、教員の哲学をどれだけ理解させ、注入できたかということ。

子どもたちが自立し自主性に目覚めたクラスは、教師の直接の力を望まなくなる。教師は見守り、良くないところがあれば改善を促したり、アドバイスしたりするだけですんでしまう。

子どもたちを、「監視」しなくていいので、ういた時間で、ノートにコメント書いたり、丸つけしたりすれば時間内で必ず終わる。

また、私はテストの理解度をクラス九割を目指して教科指導している。だから、ほとんどの子が満点に近いので、テストの丸つけ、データに転記は15分で終わってしまう。

定時に帰るためには、時間の使い方を見直すことと子どもたちとチームになること。特に子どもたちの力は凄い。だからこそ活用しないと勿体無い。

私が定時で帰れるのは、子どもたちが成長してくれているからこそ。チームになれているからこそ。だから私自身もこれに満足することなく、慢心することなく上を目指しひたすら突き進もうと思う。