ポレポレ先生の実践日記

小学校で教員をしています。日々の出来事、思いを書いています。

不登校対応に待った無し

我がクラスに、場面緘黙症の子がいる。その子は、不安障害の傾向を強く持っていて、自分から人と関わるのがかなり困難。

しかし、周りが興味を示し、関わろうとしてくれるのでなんとか学校に来ている。

私は、四月当初から、いつ不登校になってもおかしくないなと思っていた。

そして、そのXデーが来た。

先週水曜日に初めて欠席。次の日木曜日も欠席。

木曜日に母と話す。母曰く、「親子ゲンカをしまして…。学校にいかないと言って聞かない。私は仕事に出ているので行ってもらわないと困る」とのこと。

金曜日の朝の電話は、「今日はダンマリを決め込んで何にも話してくれません…。私は、忙しいので先に家を出てしまった。今日は、おやすみします。」とのこと。すかさず「迎えに行きましょうか」と打診してみる。

「子供と相談します」と一旦電話は切られるが、中休み再度電話があり。「先生、迎えに言ってもらえますか」とお願いされた。


中休み中に、迎えにいったら、すぐに出てきてくれて、3時間目の授業に間に合った。


かなり、危なかった。このまま、学校に来れてなかったらズルズルと不登校の道まっしぐらだったと思う。

今週は休まずに来ている。

今は、不登校の原因は複雑多岐。学校で失敗していなくても、家庭の失敗でなることもある。不登校は、学校の失敗がクローズアップされることが多いが、実質はそうではないケースも多い。

ただ、家庭のケースの場合のほうが深刻。そういったケースの場合、学校側は落ち度がないので、「本人にあわせましょう。」「ゆっくりやっていきましょう。」「仕方がないですね」と介入、フォローが低くなりがちになる。

職員室で、今回のことが少し話題となった。ただ、「よく迎えにいきましたね。」「さすがです。俺なら無理です」「私なら行くの悩んでしまいます。」といった内容ばかり。私の行為は、マジョリティーではない。


今の学校は、本当に余裕がなくなっている。日々の業務をこなすだけでも精一杯。正直、学校側の落ち度がないケースまでケアする余裕がない。このような、発言が出てしまうのも正直無理もないのかもしれないが、不登校対応は、早期介入がセオリー。待ったなしなのに…。

難しい時代になってしまったなと、ため息がでる。