ポレポレ先生の実践日記

小学校で教員をしています。日々の出来事、思いを書いています。

クラス替えについて

最近の小学校(特に首都圏)は、毎年クラス替えがあります。

私が小学生のころは、2年に1回のクラス替えがスタンダードでしたが、現在では、こういう学校はとても少なくなってきています。


理由はいくつかあります。

一つ目は、色々な教員、子ども同士の関わりの機会を設けるというところに狙いがあります。多様な関係を通して、社会に出ていく上でプラスになると考えられているためです。

二つ目は、人間関係のリセットのためです。人間関係は、子ども同士はもちろんのこと、教師との関係、親同士の関係も含みます。いじめが起こった、関係が崩れた、親同士仲が悪くなったなど、昨今の学校では、様々な複雑な問題が絡み合っています。当然、指導からこじれるケースもあります。だから、リセットして心機一転といったところでしょうか。

三つ目は、教員側の問題です。昨今の学校事情はかなり厳しいです。特に、学校の教員の大半が、20代、30代です。特に若手は、私も含めて技術がありません。隙も多く、そこを突かれて、学級がうまくいかないケースも多々見られます。2年間安定して学級をもてる教員が少ないという現実がそこにあります。また、1年間安定してもてたからといって、持ち上がりの2年目にうまくいく保証はありません。慣れた子達だから大丈夫と言う人もいますが、2年間もつというのは、教員の技術の手の内がある程度分かっている(悪く言えばバレている)ので、なかなか抑えるには技術が必要なのです。野球で例えれば、ストレートしか投げないピッチャーは、怖くないということです。変化球、緩急などの幅をもたないと2年は無理と言えるでしょう。持ち上がって、2年目に崩れるケースも多々見てきました。


来年度について、早くも私に持ち上がりの話が色々なところからきています。でも、正直しんどいです。崩壊後の担任ばかり経験していると、結構疲弊します。

最近、この仕事は、長くは続けられないのではないのかと30代の私でも感じてしまう今日この頃です。