ポレポレ先生の実践日記

小学校で教員をしています。日々の出来事、思いを書いています。

学級の荒れを改善するには。

学級崩壊に苦慮されている方も多いと思う。夏休みが明けて三週間だが、もうそろそろ、落ち着きがなくなってきているクラスもあるだろう。


どうしたら、改善できるかを述べる。


1、教室環境を整えること

学級崩壊をしているクラスは、とにかく汚い。ゴミが落ちていても平気。棚が整頓できてなくても平気。掲示物が乱れても平気なところが多い。

環境の乱れは、心の乱れ。いつでもいかなる時でも、教室環境を整える工夫を子供達と一緒になって行うこと。

よく、放課後に教員が整えているケースも見られるが、これも問題外。児童、生徒に媚びてはいけない。彼らの環境を彼ら自身にさせることが大切。常に当事者意識を持たせること。

私は、帰りの会の三分間を整える時間にしている。一人一ヶ所、役割を決めてそれを継続させる。これをやれば嫌でも意識するし、強制的に環境が整う。


2、教員の話し方を改善すること

学級崩壊をしてしまう教員の中には、「話し方」で足をすくわれている人も多い。私が見たケースでは、とにかく早口、指示が二転三転する、中身がまとまっていない、話が長い、回りくどいなど、挙げればキリがない。


話は、短く、ゆっくり。一つの指示に、一つの情報。「これから三つについて話します」といった前提をつけるだけで全然変わる。

荒れに悩んでいる方は、一回自分の授業を録音して聞いてみてほしい。それが、子供の視点に立つきっかけとなり、やがては自分の弱点の克服につながる。


3、叱る時は、短く。鋭く。穏やかに。

叱り方で悩まれている方も多いだろう。これは話し方とリンクするのだが、叱る時は、短く、鋭く、穏やかにを心がけている。


しつこく指導している人もいるが、あれは効果がない。話しているうちに指導の要点がズレる。子供は聞いていない、聞いたふりをするようになる。

また、荒い言葉を使う。これも、意味がない。よく怒鳴っている人もいるが、子供は怒鳴られたことしか心に残らない。こういう指導は、必ず荒れにつながる。

私は、叱る時には、びっくりするほど丁寧な言葉で、ゆっくりと穏やかに話しかける。しかし、中身は、鋭く、厳しく。

心は熱く、しかし、頭は冷静に。これが基本。


4、子供と遊ぶこと

これは、一言。休み時間、子供とたくさん話し、遊び、関わること。外へ行くこと。クラスが落ち着きないのに、「職員室に戻るな」「休み時間◯付けするな」という事。

関わっていけば、なんだかんだで話を聞くようになる。子供も人間。遊んでくれる人には、どうしても甘くなるし、寛容になる。

休み時間の遊びは、子供同士をつなぐものなる。週一ぐらいは、係などに遊び企画をさせてクラスのイベントにしてしまってもいい。