ポレポレ先生の実践日記

小学校で教員をしています。日々の出来事、思いを書いています。

書かずに日が経つ

ブログを書かずに放置すること約200日。

前回は冬だったが、春を通り越して夏になった。

さて、今年だが、予想通りの「6年」

持ち上がり3年目の「学年」

勝手知ったる「学年」

代わり映えのしない「学年」

今年のクラスは、四年の時のクラスの子が、8名ほど戻ってきたので、合わせて17人。クラスの半分が受け持った子達となる。

今年は、昨年と違って順調そのもの。

喧嘩なし、男女仲良好。

担任が変わらないのもあるが、年度始めから、メッセージ交流などで、リレーションを大事にしてきた結果である。

ただ、今年のクラスは、女子がすごくおとなしい。あまり、表出をしない子が多く、不登校傾向、神経質、不安で体調を崩す子などバラエティに富んでいてかなり難儀。

そこで、今年は、「認知療法的プログラム」を導入して、クラスで行っている。

セルフモニタリング課題とプライミング課題がこの4ヶ月で終えられたので、自己教示法にトライしたいと思っている。

まだ、結果満足ではないがいい傾向がちらほら出ているので期待したい。

この夏もしっかり勉強して、8月後半からの対応に備えたいと思う。

ババ抜き大会

今日で授業終了。

今日のメインは、4時間目に行った、お楽しみ係主催「クラス対抗ババ抜き大会」だ。

ルールは、予選、本線の2回戦。

予選は、お楽しみ係がクラスを、6人✖️6グループに分け、1位〜6位を決める。

本線は、1位グループ、2位グループ、3位グループ、4位グループ、5位グループ、6位グループに分け、そのトップがチャンピオンとなる。

といった、内容だ。しかも、係はパワーポイントでルールを説明していた。休み時間パソコンをひたすらいじっていたのはこれだったか…脱帽。

クラスのみんなは、予選で負けても、チャンピオンになれるということもあり、ルール発表からいい反応だった。

計画、準備に2週間かけただけある。

予選は、和気藹々。

1位グループは、切れ者の子が多く、6位グループは、おっとり型の子が多かった印象。

本線で面白かったのは、意外に6位グループの子たち。ババが回る回る。みんな、ババを引きまくる。最後残った2人もお互いババを引く、引く。6位グループの6位の子は、クラスビリになったが、非常に楽しそうであった。

それに敬意を表すために、わたしから、頑張ったで賞を贈呈。

大変、盛り上がった会となった。

加えて良かったのが、各グループでズルが全く行われなかったことだ。順位付けがあやしいと判断したら、みんなで初めからやり直している姿が見られた。

いい最終日。気分の良い一日となった。

お楽しみ係に感謝。

ちなみに私は、3位グループの4位。微妙。

 

 

旅立つ

姪が旅立った。3週間前の出来事。

日に日に呼吸が弱まり、最後は眠るように逝ってしまった。

 

暖かった肌が、重く冷たかった。寝る姿は、戦いを終えた安らかな姿だった。

難病をもって、この世に生まれてきたが、友達に愛され、支援者に愛され、たくさんの人に大切にされた人生だった。

弔問の方が、ずっと途切れない。みな、名残惜しそうに帰っていかれた。

妹夫婦や母の悲しい顔もそうだが、弱音を吐かない父が、「もう会えないんだな。寂しくなるな。」と涙目で呟いた一言に未だに胸が締め付けられる。

子を失う悲しみ、孫を失う悲しみ。私が感じているものよりはるかに重い。

そんな、妹夫婦や父母に、いったい私は何をしてあげられるのかと自問自答の日々。

 

死について

姪が、危篤になった。

産まれたときから、体が弱く入退院を繰り返してきた。

何度も危なかったが何とか小学校を卒業し、今年、春の手術も成功し、少し上向いてきたはずだった。

 

もう、意識が戻ることはない。脳が死んでしまった。

 

手、体、おでこ、暖かい。

 

生きようとしている。まだ生きたいはず。

 

しかし、これ以上、延命させて、苦しませるのもかわいそうだ。

 

妹夫婦、両親は、悩んでいた。叔父は、こういう時は、無力だ。

 

まだ一緒にいたい、しかし、苦しませたくない。

こういった、死について考えるのは、苦しい。

成績についての雑感多感

ようやく成績と所見が付け終わった。

今年は指導要領が改定されて初年度と言うこともあり、様々な内容変更があった。

まず、外国語が教科化になったので、五年、六年生では、取り立てて外国語を所見に書かなくてもよくなった。そのかわり道徳の所見欄ができた。相変わらず総合的な学習の時間の所見も存在するので、高学年の所見の書く量は例年通りと言うことだろう。

例年通りだからといって、侮ってはいけない。

学習と生活の所見が、約400字。

道徳の所見が、約120字。

総合的な学習の所見が、約100字。

1人頭約600字位。トータル約23,000字。

大学の卒業論文が、約10,000字位なので。半年に一回、大学の卒業論文を2本書いている計算になる。まぁ所見なんぞは大学の卒業論文に比べたら屁でもないわけだが、ただ字数と言うところで見るとかなりの量がある。

ただ今年は、高学年よりも中学年の方がきついと思う。

学習と生活の初見が約400字。

道徳の所見が約120字。

総合的な学習の時間の所見が約100字。

外国語活動の所見が約120字となっている

1人頭約700字だ。これは中学年の先生は地獄そのものだ。

もっぱらこのような所見になっているのは私の勤務している自治体ならではのことで、他の自治体はこの半分位のところが多いだろう。

私の勤務している自治体の評価は、できてB評価となっている。

私の友人の自治体は、できてA評価になっている。

私のクラスではA評価が、1つの観点で3人いれば良い方なのだが、友人に話を聞いてみたら軽く10人以上はA評価がつくそうだ。また友人の自治体は、所見が私の所の半分以下の字数。私の事自体は評価を厳しくしているので、その分言葉で返そうと言うような通知表のシステムになっている。

所見でわりときわどいことを書いても、管理職提出で赤を入れて直されてくるので、結局無難な言い回しや文章表現になってしまい、全くもって味気のない文章で溢れている。

もはや成績や通知表は、形骸化されていて、今までやっているから出すにしか過ぎないものなのかもしれない。

正直我がクラスは、テストの平均がいつも9割オーバーなのだが、隣のクラスの平均と10ポイントの差があるのに、A評価の数はささして変わらない。

相対評価ではないのに、相対評価絶対評価絶対評価相対評価?なのか言い方がめちゃくちゃだがそんな感じになっている。

もうこんな形骸化された建前だらけの評価なんかつけたくない。

事なかれ主義の管理職のために、教育委員会のためになんでこのようなことをしなくちゃいけないのか甚だ疑問である。

とまぁ愚痴を散々言ってみたが、ともかく終わったので今飲みながらこのブログを書いているのだが眠たくなったので寝ようとする。

明日からは加速度的に帰る時間が早くなるだろう。金曜日の時点で一字も書いていない教員がいたのだが、来週はそういった教員を横目に颯爽と帰れるのだろう。あー気持ちが良い。

今週から学校が始まる

久しぶりのブログ更新。

夏季休業中は、朝から山や森を歩き、のんびりしていた。クワガタ採ったり、セミの羽化を見たり、自然がそこそこ豊かな土地に居を構えたので、良い夏休みをおくることができた。

 

今週から、いよいよ学校が始まった。

初っ端から、給食が始まりバッタバタ。

校舎は、四階建てで、私の教室は四階。熱が上に溜まるのと、窓を開け放っているため、室内の気温が30℃越え。エアコンをつけていての30℃越え。こんな中、授業をやるのは狂気。夏季休業が、なぜあるのかをみにしみて感じた。

隣のクラスで熱中症の子でてやっと、授業中は締めきっていいことになったが…。

コロナより熱中症の方が今は危険なことは明白。しばらくは辛い辛い毎日が続いていくだろう。

 

クラスの状態は、そこそこ良い。メッセージ交流の常時活動化のおかげで、休み前のままの状態がキープされている。

笑いも多く、活気がある。気を抜かなければいけそうだ。

 

9月から委員会が始まる。それにあたって、今週委員会のメンバー決めをした。

 

はじめに第1〜第4希望まで書かせ、本当にやりたい委員会を絞らせた。好きな友達とやらせるのではなく、仕事で選んでもらうためだ。委員会の内容リストを作ったので、みんな黙々と考えながら決めていた。

蓋を開けてみたら結構な偏りがあった。まあ、それは予想の範囲内。

 

「第1希望にこだわるのは、ある意味正しい。しかし、これからは、クラス全体が成り立つために、あえて第2希望、第3希望でも良いという考えを持って欲しい。自分の希望を100%押し通し、ほかの人が0%になるより、みんなが70%、80%で満足できる方がいいのではないか?それが、【折り合いをつける】ということなんだよ。」

 

と、伝えたら、あいているところに納得して移っていってくれた。おかげで、あっという間に決まってしまった。

 

どうしても、人数制限があるものは、一筋縄ではいかない。

よくこんなとき、じゃんけんで決める教員がいるが、私はじゃんけんで決めるのには大反対。そのような決め方をしても、教育的効果は薄い。加えてモチベーションを下げかねない。なにより、じゃんけんで負けた子に、クラスの歪みやババを一手に引き受けさせてしまう。それは、アンフェアだ。

こういう場合は、時間をかけてでも、とことん考えさせてやった方がいい。

安易な方法をとる教員の姿をみせると、子どもも安易な方法を取り出す。

急がば回れなのである。

しかし、今回は思ったより、早く決められた。例年は、1週間ぐらいかかるのだが…。それだけクラスが成熟してきたということなのかもしれない。

発達検査法について知識を深めてみた② ADHD、LD編

前回に引き続き。今回はADHD、LD編。

種類は、前回ほどではない。

 

※ 前回の記事は↓です。

northsearoad.hatenablog.com

 

 

ADHDの検査

 子ども

ADHD‐RS

対象年齢5歳~17歳。家庭用と学校用がある。保護者、教員が記入。DSMを基にして作られている。

②CONRERS3

保護者用、教員用、本人用の三種類。DSM‐Ⅴをもとに作られた。「不注意」「多動性‐衝動性」「素行障害(CD)」「反抗挑戦性障害(ODD)」の4スケール。

成人

①CAAR‐S

対象年齢18歳以上。自己記入式、観察評価式の2種類。

②CAADID

ADHD関連症状を調べる面接ツール。

③ASRS

ADHD自己記入式チェックリスト。世界保健機構(WHO)成人期ADHD作業グループにより作成。

〇LDの検査

①LDI‐R

対象年齢小学校1年生~中学校3年生。

②MIM

多層指導モデルMIM

③STRAW

標準読み書きスクリーニング検査。対象年齢小学校1年生~高校3年生。

 

ADHDの検査ツールは、コーナーズ博士。LDの検査ツールは上野一彦博士のものが日本では主流のようだ。

さあ、次は、その他、情緒−行動系の検査をまとめてみたいと思う。