ポレポレ先生の実践日記

小学校で教員をしています。日々の出来事、思いを書いています。

原則を踏み外すな

7年前の失敗の話。

前任校に異動仕立ての1年目。

飛び6。(異動仕立ての6年担任)

状況は、2年生から5年生まで必ず1クラスは、学級崩壊。一緒に組んだ人は、私が来る前に、学年の子供を操作して、きつい子、グレーの子、親が厄介な子を全て私のクラスに入れた。なぜ知っているか?それは前年度の担任が自責の念から、クラス編成後に大幅に入れ替えたことを教えてくれたからだ。

 

だから、逆に燃えた。

学年の先生達をギャフンと言わせる。

そして、この可哀想な子達をなんとかしてやる。俺がこの学校を変えてやる。

前もった6年は、俺のおかげで伸びた。だから君達も俺の話を聞いていれば伸びていく、成長できると考えていた。

今、振り返るともっとやりようがあったのに、なんと愚かか。しかし当時の私は、驕っていた。驕りは人を盲目にさせ、駄目にする。この2月の時期になってようやく自分の愚かさに気がつくも時はすでに遅し。

ストレスが酷く、不眠症になり、ご飯が全く食べられなくなった。体重は10キロ痩せた。療養休暇は、意地でもとらないと心に誓っていた。負けたくなかった。負けを認めたら汚いことをやったやつらを認めることになる。だから、最後までスタイルを貫き通し、そのまま卒業式を迎えた。永遠に溝は埋まることはなかった。

結局、私は、教員人生で初めて再起不能に近い大ダメージを負うことになる。そして、自分のメンタルが戻るまで数年を要することになる。

私が踏み外した原則は、子供を変えようとしたことと、学校風土を一切無視してオレ流を貫いたこと。

まずは変えるのは自分なんだ。自分を変えれば人は変わる。今はダメでも、未来を信じて、信じぬく。当時の私は、それがなかった。だから、失敗した。

原則は、踏み外すと痛い目を見る。絶対踏み外してはいけない。