ポレポレ先生の実践日記

小学校で教員をしています。日々の出来事、思いを書いています。

採用試験に受からない人へ

採用試験の結果が出てもうすぐ1ヶ月が経ちます。私の職場の臨時任用者の結果は、なんとか全滅は免れたといったものでした。他校の知り合いでは、8年受けて今年もダメだった人もいます。

みんな、「今年もダメだった…俺、私は実力がないんだ」と落ち込んでいます。

私が勤務している自治体の傾向を見ると、30代で何年も臨時任用をしていて、よい学級経営をしている人がなぜなのか落ちている。つまり、学校で主力となっている人がうまくいかないケースが目立ちます。こだわりや強い信念を持っていると嫌がられるのか、呪いがかかったように落ちています。逆に、初任者で採用されるのは、若い人。中には、性格的に教員に向いていない、どうしてこんな奴が採用されたんだ?と疑問に思う方もそこそこいます。

採用試験は、採用する自治体の好みが大きく反映されます。私の自治体では、20代で、見た目が従順そうな人ばかり採用されています。野球で例えると2番バッター気質の人ばかり。こういった人たちは、子供になめられるのか、2年目、3年目になっても学級崩壊の憂き目にあっています。

採用試験を担当している、指導主事や校長等も、ある程度従順でないとここまでの地位に来ていないので、似たような気質の人を選ぶのも仕方がないとも思います。だから、選ぶ側の目が曇っている以上、曇っている目に合わせるか、受ける自治体を変えるかしないと先はないのです。

私は、落ちた知り合い、後輩全員に、「一年で受けられるだけ採用試験を受けろ、初任者研修を終えて三年後戻って来たければ受け直せ」と言っています。

三年前に、別自治体に合格して教壇に立っていた後輩が、今年、見事合格し来年戻ってくきます。完璧に戦略勝ちだと思う。

初任者研修を終えていれば、かなり受かりやすいです。受からない人は、とりあえずどこでもいいから受かり、三年後自分の行きたい場所に行けばいいと私は思います。

そんなことをして、「育ててもらった恩がないのか」「1人育てるのにどれほどの金がかかっていると思っているんだ」と言う管理職がいるが、そんなことは気にする必要なし。

我々は、全体の奉仕者自治体を変えても、日本にいて教員として働いていれば、それは立派に貢献していることになると考えれば良い。教員を育てたお金も税金、そもそも元は国の金です。

我々は、職業選択の自由の権利もあります。

人の目なんか気にしないで、なりふり構わず採用を掴み取ってほしいです。