ポレポレ先生の実践日記

小学校で教員をしています。日々の出来事、思いを書いています。

ビルド&ビルド

学校の悪しき伝統に、ビルド&ビルドというものがある。

物事を始めたらやめられないという悪習である。行事も然り、教科でも然り。これらが学校、教員を圧迫している。

学校の行事の主なものは、始業式、入学式、一年生を迎える会、運動会、遠足、学習発表会、バザー、卒業式と単純であるが、それに加えて学校によっては、音楽朝会、音楽集会、フェスティバル、スポーツ大会、縦割り活動などを行っているところもあるだろう。

これに加えて、学年の行事というものもある。

一二年生交流、一六年生交流、地域の老人方との昔遊び体験、ペア学年合同遠足なと挙げればきりがない。


これらをやめようと働きかけると必ずでてくるのが、「子供たちが楽しみにしている」「地域に、保護者に説明ができない」というベテランの意見。結局その意見に押され、行事が継続されていく。若手、中堅は止めたがっているのに、子供や保護者、地域を盾にしてさも真っ当なことを言い続ける。


行事1つ行うだけで、どれだけの、教科、他の授業を圧迫しているのか全く考えられない。というか、ベテラン勢は手の抜き方がうまい。一方で若手は…そうはいかない。そして、アップアップなり余裕を失う。そして、こういうところが、学級がうまくいかなくなる一要因になってしまう。


行事はリスクだ。指導要領改定がされたものの、必要な人員、時間、設備などの充当がない中、昔みたいに行事を行っていくのはもはや無理だ。


教科は、削ること、適当に行うことはできない。だったら、行事を廃止していくべきだ。

廃止して生み出された余裕にこそ、教員のきめの細かい指導に繋がる。

学校行事は最低限で良い。特別なことなどする必要はない。というか、我々にはもはやその余力は残されていない。