ポレポレ先生の実践日記

小学校で教員をしています。日々の出来事、思いを書いています。

心理学の効果をまとめてみる。

心理学には、様々な効果がある。それを知っているのと、知っていないのでは大違い。意外と知らない人も多いかと思う。よってそれらをなんとなくまとめてみた。

 

ピグマリオン効果
教える側が期待を持って教えることにより、学習者の成績が向上するという心理効果。ローゼンタール効果とも言う。

 

◯ゴーレム効果

ある人物に対して周囲の期待が低い場合、その人物は周囲の期待通りにパフォーマンスが低下してしまうという心理効果。

 

◯アンダーマイニング効果
ある人の自発的な行動に対して後付けの報酬(外発的動機付け)を与えると、モチベーションが下がってしまう効果。

 

◯エンハンシング効果
外発的動機付けによってモチベーションが上がる効果。

 

バーナム効果
誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、自分だけに当てはまる性格なものだと捉えてしまう心理学の現象。フォアラー効果ともいう。ちなみに、バーナムはアメリカの大サーカス団の興行師の名前。

 

コンコルド効果

やめた方が良いと分かっていても今までとった投資や労力を惜しみ継続してしまう効果。

 

カリギュラ効果
あえて秘密にしたり、禁止することで相手の興味が増す心理効果。

 

バンドワゴン効果
選択肢の1つが多くの人に支持されている情報を知った場合、その情報が正しいと思い込む心理効果。

 

◯気分一致効果
その時の気分によって、取り入れる情報の種類が変わる。

 

◯ゲインロス効果
良い時と悪い時のギャップがあればあるほど、強烈な印象を残すという心理効果。

 

◯スリーパー効果

信憑性が低い人からもたらされた情報でも、時間が経っていくと信憑性が低かったと言うことが記憶から薄れてしまう効果。

 

◯系列位置効果
人はリストの中で最初と最後にある項目を他の項目よりよく想起するという検索の特徴。最初の項目が想起しやすいのを初頭効果。最後にある項目を想起しやすいのを親近性効果という。

 

◯単純接触効果
何度も何度も会ったり見たり聞いたり触れたりすると、好意的になるという心理効果。ザイアンスの法則ともいう。

 

◯ストループ効果
異なる情報を同時に受け取った場合、その情報を処理するまでに時間がかかる効果。

 

◯ツァイガルニク効果
自分が達成できた物事よりも、達成できなかった物事や中断している物事の方を鮮明によく覚えているという現象。未完成のものに人は惹きつけられるということ。

 

◯ブーメラン効果
あからさまに説得されればされるほど反発を感じ、最初の態度を強めてしまう傾向。説得が逆効果となる。

 

ライミング効果
事前に体験した事象によって、その後の判断に影響を与える効果。あらかじめある事柄を見聞きしておくことにより、別の事柄が覚えやすくなったり、思い出しやすくなる。先に手本を示したり、覚えさせたい事柄について雑談してから教えると学習効率が上昇するということである。

 

◯傍観者効果
ある事件に対して自分以外に傍観者(目撃者)がいる場合、率先して行動を起こさなくなってしまう現象。いじめを深刻化させてしまうことにつながってしまう効果でもある。

 

◯リンゲルマン効果
集団で作業すると個人個人の努力がおろそかになり、社会的手抜きと呼ばれる現象が起こること。個人個人の責任の分散のために起こると考えられる。

 

とまあ、ざっと書いてみたが、結構ある。しかし、意外と身近なんだよな。