ポレポレ先生の実践日記

小学校で教員をしています。日々の出来事、思いを書いています。

係と当番でクラス力を上げよう!

クラスを運営していくにあたってカギになってくるのが、係活動と当番活動。

 

これがなければ、クラスが動いていかないから早急に決めていきたいもの。

 

さて私が、子どもたちに伝える定義は、とてもシンプル。

 

係:あってもなくてもいいものでクラスが楽しくなるもの。

係の例としては、お笑い係、クイズ係、生き物係、お楽しみ係、新聞係、調べもの係、マジック係、歌・曲係、ダンス係、本係、工作係、発明係、飾り係、絵係など。

私のクラスでは、係活動は、入りたいところに入り、人数制限はかけない。人数が多いところでは人数が多いなりに仕事を分担したり、チームになって別れたりする。また、活動の幅を広げどんどん発展させていく。決めた当初と、終盤ではやっている中身が変わっているということもある。進化型活動、ここで創意工夫の力を育てている。

 

当番:これがないとクラスが困ってしまうもの。(給食当番、掃除当番をのぞく)

当番の例としては、ランチ当番(挨拶、配膳台の準備等)、ハンガー当番、机整理当番、棚当番、本棚当番、机拭き当番、クリーニング当番、黒板当番、掲示当番、配り当番、お手伝い当番、ロッカー当番など。
ここは、もちろん人数制限在り。しかし、人数がオーバーした当番は、じゃんけんでは決めない。じゃんけんで決めると負けた子は仕事に対してモチベーションが下がるので、ここでは、話し合いや時間を置く。

では、どうしても話し合いで決まらなかったらどうするか?

人数制限をしているということは、クラス人数分でぴったりになっている。決まっていない当番もある。そこで、人数オーバーするのを認める代わりに、決まっていない当番を兼任させる。当然このことはクラスでも了承するので、引き受けたほうは責任感が増す。そして、当番が二個になり大変になるのだが、だれよりも働くようになる。

 

よくやっちゃいがちなのは、当番活動と、係活動をごちゃまぜにしてしまうこと。

黒板係、整頓係のような係を設定しているクラスもあるが、これは学活の理解が不足していると思われる。

 

最後にもう一つ。係活動のポスターは、係としての意気込みや顔の部分になるので、少し凝ったものでもよいと思う。

f:id:mizomizo1981:20200529223538j:plainf:id:mizomizo1981:20200529223456j:plain

 

作っている時間がない?大丈夫。自分の入りたい係に入ったのだから、モチベーションは高いはず。休み時間、放課後、家、隙間時間などを使ってどんどん作業するように促すとよい。私は、特別に時間はとらない主義だが、毎年画像のようななかなかいいポスターが仕上がる。

低学年・中学年の当番的活動、係活動は、高学年のクラブ活動・委員会活動の質にダイレクトに直結する。ぜひ、息の長い取り組みにしてほしいと思う。

 

※ちなみに当番活動は、給食当番、掃除当番もありますがこれも当然別立てで分担して行う。私はそれ以外の当番活動を「みんなの当番活動」と呼んで誰かのために取り組む大切さを伝えている。今回お話した当番活動は、私が行っている「みんなの当番活動」のことについての説明。人によっては「一人一当番」などと呼んで取り組んでいるところもあるだろう。