ポレポレ先生の実践日記

小学校で教員をしています。日々の出来事、思いを書いています。

全員登校、二週目が終わる

学校が再開して三週目、全員が集まって二週目が終わった。

さて、全員が集合した二週目だが、ここでも頭を相当使った。給食も始まり、配膳の仕方や給食のルールも大きく変わった。しかし、ここで細かくやったことでクラスの状態がだいぶ良い。記録のため、一週間を振り返っていきたいと思う。

15日(月曜日)

やった遊び:負けるが勝ちじゃんけん。

朝の時間が、テレビ朝会だったので簡単なゲームに終始した。三回ぐらい続けて、リセット(全員復活)し飽きが来ないようにした。しかし、斜に構える子のノリが悪いのが気になった。まあ、全員が楽しめるゲームなどこの世にはない。少しづつ彼らの意識が変容すればよい。クラスの世論が楽しいという雰囲気があれば、時期乗ってくるだろう。焦らずにやっていこうと思った。

この日は、給食初日。

私が給食当番の配膳を一人でしないといけないという謎のルールがあり、かなり忙しかった。増やしやおかわりも教員がよそわなくてはいけないので、私はほとんど給食時間は立ちっぱなしになった。この日の私の食事時間は2分。この謎のルールはかなりやばい。明日から対応を変えないと身が持たないと感じた。

5時間目は、国語の初任研師範授業。分散登校中は、毎日二時間ぐらいだったので国語はあんまりすすめていなかった。

よって「物語文」の「なまえつけてよ」の学習の3時間目。登場人物の「勇太」と「春花」の関係性を読み解くところをあつかった。「心情語」の使い方をあまり教えていなかったので使いこなせないだろうと思っていたが、発言が多く出てクラスの八割が発言するなど、なかなかまとまりがあった。分散登校中のメッセージ交流が効いていたのか、みんな臆することなく考えを言っていた。

また、初任者だけでなく入れ替わり、8人ほどの先生方が見に来られて、クラスのみんなはびっくりしていた。まあ、私は慣れっこなので、まったく気にならなかった。

放課後の消毒の仕方がこの日から変わった。使い捨てガーゼでやっていた消毒が、在庫がなくなり雑巾になった。使った雑巾は毎回ハイターにかけ殺菌しなくてはいけなくなった。放課後、給食台・全員の机・椅子・ドア・まどなど子供が触るところを消毒しなくてはならない上に、使った後のハイターは中々のボディブローだ。早く消毒を終わらせてつけおきしないと5時までに間に合わない。これは、中々難儀なことになった。

 

16日(火)

やった遊び:先生に合わせてあっち向いてホイ

私の差した方向に合わせた者が勝ち残れる非常に単純なゲーム。なんだかんだで盛り上がっていた。斜に構えている子達も楽しんでやっていたのでよかった。

この日は、係を組織した。

今回のクラスの係は、「ギネスお遊び係」「お楽しみ係」「本・お話係」「ビルダー係(工作)」「飾り係」「クイズ係」「マジック・お笑い係」「新聞係」「漫画・イラスト係」の九つ。

「クラスが楽しむ、楽しませる」という係の目的を意識させたうえで、自分たちがそれぞれの係の目標をたて、やることを計画させた。

ここで中々の誤算が生じた。係ポスター作製の時に、新聞係が飾り係に、ポスターに合う飾りを依頼しだした。こんな早々にコラボが実現するとは…。係活動のコラボ企画は、係活動の生命線。ここが活性化すると、クラスにかなりの勢いが出てくる。私の期待感が非常に膨らんだのは言うまでもない。

さて、この日の給食から、子供たちには、事情を説明して「増やし」を廃止した。増やしに対応していると、それが終わった後におかわり組が来るので、食べる時間が無いことを伝えると、みんな「それがいい」「先生は早食いだから、少し噛んで食べたほうがいいと思う」など各々の肯定的?な意見のおかげですんなりルール変更ができた。

おかわりタイムを40分からにしたので、10分強食べる時間が確保できた。

 

17日(水)

やった遊び:なし。その代わり、登山の話やサバイバル(遭難しかけた)話をして盛り上がった。私が気にしている子達は、こういう話のほうが食いついてくる傾向にある。しばらくは、ゲームだけではなく小ネタも交えながら進めてもいいと感じた。

この日は、学年で顕微鏡の使い方を教材研究した。「メダカを見るだけでなく、ビオトープにいるミジンコなんかを見たら喜びそう」と意見を言うと「やりましょう」とすぐノリで理科室で楽しく過ごした。

しかし、電子顕微鏡の調子が悪い。あまり使っていなかったようで…。学年の先生と理科主任でメンテナンスをしていたら帰りが8時になってしまった。理科主任が平謝りしていたが、「君は悪くない。悪いのは仕事をさぼりまくっていた前の理科主任だ。気にするな。」と伝えておいた。

 

18日(木)

この日やった遊び:たけのこニョッキニョキ

「たけのこたけのこニョッキニョキ」の合図で、「1ニョキ」「2ニョキ」「3ニョキ」と続けていくゲーム。声がかぶったら負けというルールだが。大人数でやるにはあまり向かない、それか、ルールを改良しないといけないと感じた。

この日の休み時間は、なんかまとまってみんな過ごしていた。笑顔が格段に増えた印象。密集・密接は守れていないが、私は、これを守ってクラスが停滞するぐらいなら、多少目をつぶってもいいのではないかと感じ始めた。手洗い・アルコール消毒の徹底をはかるが、うるさく密集がどうのとか、密接がどうのと言うほうが、子供たちの精神衛生上悪い方向に行く気がしてならないと感じた。

19日(金)

朝、お楽しみ係の子が「先生、遊び考えたんで朝やっていいですか」と言ってきた。

やった遊びが「サバイバルあっち向いてホイ」これがなかなか盛り上がった。子供は遊びの天才だ。これを見て来週から、子供たちに遊びをゆだねようと思った。

クラスは子供達が作っていくのが、一番いい。教員なんかは、活躍しなければしないほどいいのだ。主役はあくまでも子供達。教員なんかは、所詮は刺身のつまみたいなものだ。子供たちが積極的にやってくれればクラスは活性化していく。私はここに期待したい。そう思った一日となった。