ポレポレ先生の実践日記

小学校で教員をしています。日々の出来事、思いを書いています。

新年度開始前夜 目的と目標に思う

新年度を明日に控えて、ふと思ったこと目的と目標。一見似ているように思えて非なるもの。

それを、ちょっと考えてみたい。

 

目的は、その字にも使われているように的のことだ。的は、常に一つしかない。つまり目的は最終的に到達したい部分のことを指す。言い換えるとゴール。

目標は、標という字が入っている。標は、札の意味を表し複数存在する。つまり、目的という最終的なゴールに向けて、その間に設定される小さな指標のことを指すのである。

最近、目的と目標がどっちが上位概念かわからない人たちが多い。目標だけ決め、目的を決めないケースが存在する。また、目標を決めてから目的を決めようとしていることもある。

上位概念の目的を後で決めるのは、やはりまずかろう。

では、正しい目的や目標とはなにか、自分の学級経営を例にしながら追っていこうと思う。

 

私の学級経営で目的にしているのは、雑居や群れの状態をチームにすること。

そのために相互扶助、創意工夫、学力向上を目標とし、当番活動、係、授業をベースに展開していく。

当番活動は、日々の給食当番、掃除当番だけでなく1人1当番、私は「みんなの当番活動」とネーミングをつけ、自分の役割を明確化する。

係活動は、発想構想をふんだんに生かしてもらい、クラスで楽しいことを企画させる。当然、協力しないと何にもできない。

ここで、相互扶助と創意工夫を養う。

学力向上では、全員参加型授業を展開し、インプットとアウトプットを連動させられる授業展開から、学力向上で低学力の子達、発達に遅れのある子達の自信とやる気を生み出す。

といったところが目標になると考えられる。

もっとも、目標には短期的なものや、長期的なものもあり、組み替えていかなくてはいけない。

目的が浅いと、目標はちょっとしか置けず薄っぺらくなる。逆に目的が深いと、目標を浅いところから深いところまで何本も置くことができるので、大変だがそれだけ重厚になる。

目的は、浅いものよりも断然深い方がいい。

しかし、深すぎても到達しないから、自分の力量と相談してしっかり練らないといけないと思う。

 

ということを、明日、学年主任として、若い子達に言おうかなと思う。

 

学年主任は、2年ぶり。感が鈍ってなければいいのだが…。