ポレポレ先生の実践日記

小学校で教員をしています。日々の出来事、思いを書いています。

個人的要因、環境的要因どちらに重きを?

障害を抱えるこや、問題を起こす子、適応が難しい子など特別支援を必要している児童は年々増えてきている。

 

支援級担任や特別支援コーディネーターをした身から話をすると、教員が特別支援を必要としている子の問題行動やできなさを「個人的要因」で見ていくのか?「環境的要因」で見ていくのか?では、支援の方向性や結果で明暗が分かれる。

 

例えば、教員が障害などに対して「個人的要因」で見ているケースでは、ほとんどうまくいったのを見たことがない。個人的要因で見る教師は、最終的にその子の障害や出来なさのせいにしてしまうケースが多く見られる。結果自分の支援の至らなさも、その子個人に帰結しがちになる。

 

では、「環境的要因」と考えるなら、座席の位置を場所を変える、黒板周りはスッキリさせ刺激を弱める、書く量を減らし残りの部分はデジカメの画像をはり情報保障する、教材を工夫するなど支援を必要としている子に対して「あの手のこの手」ができる。

 

 

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私は、教師も臨床心理士公認心理師と同じような対人援助職と捉えている。

だからこそ、うまく行かなければ次の手を考えたり、組み合わせたり試行錯誤しながら支援に当たるのが良いと考えている。

支援が必要な子に対し共に並走し、できる喜びや自信をつけさせていく。そんな姿勢がすごく求められている。

特別支援の世界は、子どもによって全てが変わる。似ているのはあれど、同じ支援の仕方は存在しない。

教師の考える力が、すごく問われる。