ポレポレ先生の実践日記

小学校で教員をしています。日々の出来事、思いを書いています。

教員は勉強しなくなった

教員は常に学び続けなければならない。

私が駆け出しの頃、ベテランの先生から言われた言葉だ。だから私も、本をたくさん読み、それらの実践を多く試してきた。当然人の実践なので自分に合う合わないと言うものが必ずある。その中から取捨選択し今の自分のスタイルを築いてきた。

しかし昨今どうだろう。若手ベテラン問わず本を全く読まない。勉強もしていない。自分を高める努力もしていない。ただ日々の業務に追われ四苦八苦している。

これは確実に、前回と今回の指導要領改訂の影響だと思う。たくさんやることを詰め込まれた指導要領。

はっきり言ってこれらの二回の改定は、教員の余裕を確実に奪った。教える内容は増えているのに、それを準備する時間が全く存在していない。授業数、授業時間が増えると言う事は当然他の時間を削りそれに当てられなくてはならないはずだ。しかし、学校現場で何かが削られたと言う事はあまり見受けられない。結局、就業時間内に仕事が終わるという事は全くない。

今までの学校現場は、本音と建前をうまく使い分けてきた。その玉虫色の対応が、今学校現場を苦しめている。

もう建前を使うのはやめにしないか。これからは本音で話し、できないものはできない、無理なものは無理だと突っぱねることも大事なのではないか。そうしていろいろなものを精選し、余裕を生み出すことは本当に大事だ。余裕から良い学習良い勉強が生まれてくる。今の余裕なき学校現場は、子供たちにとっても教員にとっても学ぶべき場として成立しているとはいいがたいと深く思ってしまう。