ポレポレ先生の実践日記

小学校で教員をしています。日々の出来事、思いを書いています。

今年の不登校対応は、より難しい。

毎年、不登校やその予備軍を受け持っている。

 

不登校の子を持つと、クラス経営に倍気を使う。迎えに行けば学校に来れるなら毎日迎えに行くし、時々来れるなら学校に来れた時の人間関係のケアもしなくてはならない。学習に遅れが生じるのでその子用にワークシートを作ったり、放課後来てもらって教えたりすることもある。

休んだ時の手紙の受け渡しも休んだ時は毎回なのでそれをするのもなかなか大変だ。

 

最近の不登校児のご家庭を分析してみると、共働き率が100パーセント。両親共にフルタイムで働き時間的な余裕がないのが伺える。

加えて過度な要求が目立つようになって来た。例えば、私が今持っているケースは、

1 登校刺激はしないでくれ。

2 学習は、遅れないようにしてほしい。

3 学校に来れた日は満足させてほしい。

4 休み時間は、遅れた課題をさせないで友達関係を深めてほしい。

5 できなかった課題は持ち帰らせてほしい。しかし。出来なくても叱らないでほしい。

6 クラスには普通に接してほしい。

 

要求がかなり高い。

今までのケースで取り組んで来たものが出来ない。そして、兄弟関係が良くないこともあり、休んだ時には上の子が連絡帳の受け渡しを拒否しているので連絡手段は困難を極める。

 

しかも、この保護者は私と同じ職業なのだ。同じ仕事をしているのにこの要求度。加えて子供と向き合っていない感が半端なくてなんだか虚しい。

知り合いがその保護者と同僚なのだが、仕事をしない、しょっちゅう休む、学級崩壊常習者ととても評判が良くない。

まさにモンスターペアレントとモンスターティーチャーの複合体。これまた困難。

 

ただ、子供にはなんの罪もないので、改善のために心血を注ごうとは思うが、今までのケースは違い、家庭の力は望めないのできつい日々は続いて行きそうだ…。