ポレポレ先生の実践日記

小学校で教員をしています。日々の出来事、思いを書いています。

凸凹な二人

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火曜日がやってきた。

午後の相談タイムも、先週ブログに書いた子(A雄くんとしよう)が学習しに来た。

A雄くんは皆勤賞決定。みごとだA雄くん。

(↓A雄くんの紹介は過去記事)

northsearoad.hatenablog.com

 しかし、

本日はもう一人(B太郎とする)、私が教えているのを聞きつけて電撃参戦!

 

このA雄くん、B太郎くんは、もちろんワークシートはすべて白紙。

無理なくできるところまでやってもらわねばならん。

 

国語「かんがえるのって おもしろい」の好きなところを語らせたら、B太郎はすらすら行くが、A雄は止まる。

逆に意味調べをさせると、A雄がすらすらいけるが、B太郎は辞書に悪戦苦闘。びっくりするほど正反対な二人。

「春の空」の課題では、春に対するイメージマップを書いて、そのインスピレーションから詩を作る課題を出したのだが、イメージマップはA雄がすらすら。B太郎は苦戦。

B太郎は、「コロナ休校」「コロナ疲れ」「自粛」など負の文字満載。発達の遅れ・偏りがあるB太郎は、今年の「春」というイメージになってしまい、もう何にも出てこない。

見かねたA雄が、

「さくらもちとかあるよ。」「たけのこ、たけのこだよ」「キャベツ!」と助け船を出す。助け舟を出した物がすべて、食いものとコチラも偏り満載。

おかげで、B太郎は、題名「さくらもち」であっという間に仕上げる。スイッチが入れば、さすが。

さて、A雄は…。

「さくらがさいた

 かぜがふいた

 さくらがちった」

この三行…。

あんなにイメージしていた言葉はどこへ…。

黒板に書いてどうしたものかと思案しているとB太郎が、

「繰り返し使っていいんじゃない?」「さくらがちった」で終わると寂しいから、「夏はすぐそこ」とか「季節は夏」とかを最後にすればとかアドバイスし出す。

A雄が「ピンクから緑へ」っていれていいですか?などと思考が深まり、悪戦苦闘しながらも詩が書き終わる。

このコンビなかなか良い。凸凹しているが、今回の電撃参戦はなかなかよかった。

この二人あまり今まで話したことがなかったようだ。これがきっかけで仲良くなってくれればいいのだが。