ポレポレ先生の実践日記

小学校で教員をしています。日々の出来事、思いを書いています。

世の中見てくればかり

国学力状況調査の結果が公表された。

結果については、悲喜こもごもだ。

全国紙、地方紙が、こぞって結果を取り上げ、昨年より順位が上がった、下がったなどと報道している。

大阪府の吉村洋文知事は、大阪市長時代に大阪市政令指定都市の中でビリだった場合ボーナスを返上すると公言し、このたび晴れて⁉︎実行に移した。

順位を公表すれば、どこかがトップになり、どこかがビリになる。加えて、上位と下位の差が縮まってきているので、トップの都道府県も安穏としていられないだろう。私の自治体も、前回は下位だったが今回はかなりの上位になっている。

要は、学力テストは、解き方、読み方、テクニックが向上してくれば点数は取れてしまうものである。そして、意識の高い家庭、ハイソな家庭が多い自治体は当然成績が良くなる。逆に、家庭教育がままならない生きるだけで精一杯の家庭が多い自治体は、当然成績が低くなってしまうものである。加えて昨今では、外国人労働者問題がクローズアップされているが、その外国人労働者の子供たちが点数の足を引っ張っていると言うことも考えられる。特に大阪、愛知などはそういった影響も大きいだろう。いったいどこまで、細かい分析ができているんだろうか甚だ疑問だ。点数が低い・高い、下位・上位だけで判断するのは、とても危険な発想で、物事の本質を見誤る可能性がある。

ぜひ、政治家の皆さんや報道関係者は、見てくれなんかに騙されないで、物事の本質にまで切り込んでもらいたい。そうでなければ、こんな全国学力状況調査などをやってる意味などない。